COLUMN
2024.11.6
「オアシスと日本。」~オアシス展の見どころの一つとして日本に特化した展示をご紹介
11月1日から遂にスタートした『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』、連日多くの方にご来場いただいております。展示の全体像は こちら や、様々な記事やレポート、来場した皆さん、いろいろな方が書いていらっしゃるので、そちらをご覧いただきつつ、本日は展覧会の見どころの一つとして、「日本に特化」した部分をご紹介。
まずは1994年の初来日時。初来日時は今は取り壊されてしまった六本木プリンスホテルに宿泊していたのですが、そのホテルの便箋にノエルが書いた直筆の歌詞。個人的に一番驚いたのはこれですね。
実は長年ツアーのクルーを務めていたフィルさんに以前に聞いたところによると、
『六本木プリンスでノエルが僕の部屋に来て過ごしていた時、ノエルが「(It’s Good) To Be Free」を2ヴァース分くらい作った。彼は帰る時その紙切れを捨てちゃったんだけど、それを僕が拾ってね。2ヴァース分とコーラスが書いてあったかな』
と語っていたんです。なんとそれが見つかって、今回展示されているというわけです!
ノエルは以前のインタビューで
『「The Masterplan」は日本で書いた。歌詞をホテルの便箋に書いたんだ。書いた歌詞はどこに行ったかわからないけど、歌詞がそんなに価値のあるものになるなんて思っていなかったから、書いた後ゴミ箱に捨ててた。しょうがない』
と語っていたので、「The Masterplan」は残っていないのですが、「(It’s Good) To Be Free」が六本木プリンスの便箋に書かれていたものが残っていた。これはオアシスが日本に残したものの中でも最も貴重な記録といえるのではないかと。
そして1994年初来日時アイテナリー(アーティストに渡されるツアー工程のようなもの)が本物とともにレプリカがあって、それをペラペラめくれて見ることができます。当時こんな感じで移動していたんだとか、すべて見ることができます(ツアーアイテナリーは一般には公開されないので、これまた貴重です。2002年のJapan Tourの時のものもございます。)
日本での雑誌表紙がどーんと展示されているところも圧巻です。これだけの日本の雑誌の表紙を飾ったということは、それだけ日本への取材をやってくれたということ。彼らが日本のマーケットやファンの皆さんを大切にしてくれている証ですね。
そしてフジロックやサマーソニック、来日時のポスターもところどころに展示されています。ああ、これ見に行ったなあとか、この時もライヴはこうだったなあとか、ファンの皆さんはいろいろ感慨深いんじゃないですかね。Theatreでは日本でのライヴ映像も流れたり。ライヴで使用したギターがどーんって並んでるのも壮観(ギターケースまであるのもうれしいところ)。日本とオアシスを繋ぐグッとくるポイントがいくつもあります!
展覧会ではトータル200点以上展示されていますが、この展覧会で最も感じるのは、何よりも強いのは、彼らの音楽だということ。なので、他の展覧会よりも、楽曲の良さを見せる、音楽が主役になっている展覧会になっていると思います。「なりきりリアム」「Live Foreverの椅子」「Definitely Maybeジャケ再現部屋」などフォトブースが3つもあるのもうれしいところ。オアシスのハードコア・ファンの方も、初心者の方もきっと楽しめると思いますので、是非一度お越しください。11月23日までです。
詳しくはこちらでもご覧いただけます。
●オアシス: 祝・再結成&デビュー30周年! 数々の名曲と巡る『リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展』 が本日より開催。ついに全貌が明らかに!
https://www.sonymusic.co.jp/artist/Oasis/info/568369
おまけ~来日中の楽しそうなひと時~(左下モノクロ写真。こちらも展示されています。)